キャンプやバーベキュー。炭火で焼いたお肉をおいしく食べた後は、片付けなければなりません。
使った後の正しい炭の処分方法はご存じですか?
燃えるゴミ?燃えないゴミ?灰になるまで待つべき?
そんな疑問を解消する、炭の処分方法や上手な消し方などをご紹介します。
キャンプやバーベキュー炭の処理方法
バーベキューの立役者である炭ですが、バーベキューが終わった後はどう処理したらいいのでしょうか。
炭は炭捨て場がある場合以外は、各自キチンと持ち帰るのが鉄則なのですが、その辺に捨ててしまう人が多いのが実情なようです。
炭の処分方法でしてはいけないこと
土に埋める ×
炭は腐ったりしないので、土には帰りません。
無害ではありますが、景観を損ね、ゴミになってしまうので必ず持ち帰りましょう
その辺に捨てる ×
放置すると事故のもとになってとても危険です。
火事につながることもあるので絶対NGです。
来たとき以上にキレイにして帰るのがアウトドアの基本です。
炭を正しく処理して、安全に持ち帰った炭や灰は、燃えないゴミの日に出しましょう。
炭は燃えるから燃えるゴミ、と勘違いしている人も多いようですが、炭は燃えないゴミなんです。
ただし自治体によっては燃えないゴミで出せないこともあるので、捨てる前に一度確認しておいた方が良いでしょう。
バーベキューの炭の消し方
いざ、片付けようとしたときに、炭が熱々では片付けるのは大変ですよね。
だからといって放置しては事故のもとになりとても危険です。
確実に火を消して、キレイに後始末をしましょう。
炭火が消えるまでの時間
炭の素材や量、火力で変わってくるのですが、炭は着火後2時間~5時間で自然に消えます。
燃え尽きると言った方がいいでしょうか。
炭を水に浸けて消す方法
帰るまでに時間がある場合は、最後まで燃焼させて冷めるまで待つのが一番ですが、悠長に待っている時間がない!というときにはバケツに水をはり、火ばさみで1個ずつ水につけて火を消しましょう。
バケツの水をグリルに直接かけて火を消す光景をよく見かけますが、ものすごい水蒸気があがり火傷をする可能性があります。
それに、周囲に細かな灰が飛び散ってしまいますし、グリルも歪んでしまいます。
この他にも、アウトドアショップなどで見かける「火消し壺」が大活躍します。
火消し壺とは
炭を壺の中に入れて酸素の供給を断つことで火を消す便利グッズです。
壺の中に入れるとすぐに火は消えるのですが、温度はなかなか下がりません。
壺をそのまま持ち帰ることもできるのですが、壺が熱い状態で持ち帰るのは危険です。
壺を冷ますためには、壺の上から水をかけることが有効です。
火消し壺がない場合には、クッキーやおかきなどの蓋のついている缶で代用可能です。
安全に火を消して、きちんと持ち帰りましょう。
バーベキューの炭の再利用方法
バーベキューで燃え残った炭は、きちんと持ち帰って処分するのが鉄則ですが、再利用ができるので捨ててしまうのはもったいないんです。
火消し壺で消火した炭は「消し炭」になります。
この消し炭は火が付きやすくとっても重宝するんですよ。
とはいえ、どんな炭でも再利用できるかと言えばそういうわけではなく、やはり向き不向きがあります。
備長炭を再利用する
再利用に向いている炭といえば「備長炭」です。
備長炭は密度がたかく火が付きにくいのですが、火が付いている時間が長いのが特徴です。
この備長炭の消し炭があれば、備長炭の「火がつきにくい」というデメリットも解消されますね。
備長炭ってちょっと高いので買うのを躊躇してしまいますが、再利用できると考えればむしろお得感があるんんじゃないでしょうか。
水で火を消した場合でも、乾燥させれば消し炭として再利用可能です。
天気のいい日に新聞紙などの上に広げて、日光にあててカラカラに乾燥させましょう。
濡れた炭の活用方法
そして、実は濡れている炭にも、良い使い道があるんです。
穴だらけの炭はまるでスポンジのようにたっぷりと水分を含んでいます。
十分に火がついた炭に、水分を含んだ炭を投入すると水蒸気が発生します。
その水蒸気で肉の表面を焼くと、短時間でとってもジューシーな焼き上がりになるんです。
ただし、濡れた炭を使って炭を焼く場合は「黒炭」を使ってください。
硬い備長炭は炭が飛び散る恐れがあるので危険です。
この他にも、脱臭剤や除湿剤としての使い道もあります。
乾かしたものを靴箱やトイレなどにおいておくと良いですね。
炭は3日程度で脱臭効果がなくなってしまうのですが、お湯で洗ったり、天日干しにしたりすると効果が復活します。
楽しくお肉を焼いて、美味しく食べて、その後はお部屋の臭い取りまでしてくれるなんて!何度もいつまでも使えるのでエコなうえにお財布にもやさしい優れものですね。
その他、アウトドアに役立つ豆知識はこちら⇒キャンプにアウトドア、バーベキュー特集
まとめ
炭捨て場がないキャンプ場や公園では、炭や灰が放置されて問題になることがあります。
それが原因でバーベキュー禁止になっている場所も多いとか。とても残念なことですね。
「ゴミは持ち帰る」というのはアウトドアの鉄則です。
炭や灰はキチンと持ち帰り、気持ちよくバーベキューを楽しみましょう