保存用の瓶や調理器具などをアルコール消毒するのに、焼酎や日本酒、料理酒でも殺菌できるんでしょうか。
消毒に使えるアルコールの種類と、正しい消毒方法をご紹介します。
焼酎でアルコール消毒になる?
ジャムやピクルスなどに使用する瓶から梅酒や果実酒に使う大きな瓶、そして調理器具。
薬局などで売っている消毒用アルコール以外で、手軽に焼酎で消毒しようと考える人も多いかと思います。
結論から言えば、焼酎でアルコール消毒は可能です。
実は江戸時代頃までは、飲料用の焼酎を消毒に使用していたと言われています。
ただ、殺菌消毒として利用するのに相応しいアルコール度数は高い方が良いんです。
梅酒や果実酒などを作るときによく使われるホワイトリカーは35度ですが、一般的に市販されている焼酎は20度~25度のものが多いです。
※現在の日本の酒税法では、本格焼酎でも45度以下と定められています。
(甲類の場合は35度未満。)
よって、焼酎がアルコール消毒に使えないことはありませんが、同じお酒でも、ホワイトリカーやウォッカなどの方がアルコール度数が高く、よりアルコール消毒に向いていると考えられます。
そしてもちろん、消毒用アルコール(消毒用エタノール)の方が消毒作用は大きいです。
口に入れるものなので薬品に抵抗がある場合は(揮発するので問題ありませんが)、食用のアルコールを使用するといいですね。
アルコール消毒 日本酒は使える?
同じアルコールなら、日本酒でも消毒になるんじゃないか、と思うかも知れません。
でも、日本酒のアルコール濃度は焼酎より低く、 一般的な日本酒で15〜16度、ちょっとキツい日本酒でも20度前後です。
お酒でアルコール消毒をしたい場合は、日本酒より焼酎、焼酎よりウオッカ、と考えておくと良いでしょう。
アルコール消毒に料理酒やワインは使える?
では、料理酒はどうでしょう。
料理酒として売られているお酒は一般的に日本酒ですが、アルコール度数に限らず塩が加えられています。
また、甘味料や添加物が入っていることもあるので、消毒としては向かないです。
赤ワインのアルコール度数は11〜15度くらい、白ワインで7〜14度のものが多いので、日本酒よりさらにアルコール度数は低くなりますね。
アルコール消毒の仕方 瓶と瓶以外
では、アルコール消毒の仕方をご紹介します。
まず、消毒したい瓶や食器、調理器具を、洗剤で綺麗に洗って乾かします。
いくら消毒するとはいえ、汚れは雑菌の元ですからね。
アルコール消毒にこだわる前に、まずは清潔にしておくことが大前提です。
水分が完全になくなったら、アルコール液をキッチンペーパーや清潔な布に付けて、全体を拭くようにして塗付けします。
大きい瓶の場合は、霧吹きでシュッシュッと中に噴きかけてから拭き取ってもいいですね。
内側はもちろん、外側も同じように塗付すると安心です。
そして、必ず完全にアルコールが乾いてから使用して下さい。
アルコールは揮発性があるので簡単に乾きます。
慌てず、しっかり乾くまで少し待ちましょう。
焼酎でアルコール消毒になる?日本酒や料理酒は? まとめ
梅雨の時期や暑い夏の季節は、どうしても雑菌が増殖しやすくなります。
食品の傷み、食中りなどにはより注意したいですね。
消毒もそうですが、キッチンを清潔に保つことも大事です。