母の日に貰った鉢植えのカーネーション。
せっかくのプレゼントなので大事に育てて長く楽しみたいですよね。
家庭で育てるにはやや難易度が高いと言われるカーネーション、失敗しないお手入れ方法を詳しくご紹介します。
カーネーション鉢植えの管理方法
母の日に贈る花として親しまれているカーネーション。
フリルのように重なる花びらがとても美しく、独特の香りもとても魅力的ですね。
現在流通しているカーネーションは「花壇用」と「温室切り花用」に分けられ、温室切り花用は季節を問わず、フラワーアレンジメントやブーケ用に多く利用されています。
一方、花壇用のカーネーションは毎年花を咲かせる多年草で、母の日のある5月頃に開花します。
プレゼントで届いたカーネーションの鉢植えが満開であれば、室内の明るい場所で楽しむことが出来ますが、つぼみがたくさんある状態の場合は、日に当てて育てる必要があります。
日に当てないと、つぼみのまま枯れてしまうことがあるので注意してください。
カーネーションは、種や苗から育てる場合も日当たりが重要になります。
日照不足なると葉が黄色くなってしまう上に、よく育ちません。ただ、日当たりがいいところがいいとはいえ、直射日光が長時間当たる場所はよくありません。
カーネーションの弱点は
- 直射日光
- 高温
- 湿気
です。
夏の蒸し暑い時期の他にも、湿気の多い梅雨時にも注意が必要なんです。
カーネーションに適切な温度
夏は30℃以上になると花が付きにくくなったり、育ちにくくなったりします。
冬も10℃以上の気温なら、四季咲き性の品種は花を咲かせることも。
やはり母の日の季節、5月頃がカーネーションに適した気温ということですね。
気温が10℃以下に下がると枯れてしまうことがあるので、真冬は室内に入れて10℃以上の環境においた方がいいでしょう。
夏や梅雨の時期は風通しのいい涼しい場所に移動させてあげてください。
カーネーションが最も好む気温は15℃~25℃。
この気温を保てれば、長い間楽しむことができるということです。
カーネーションの水やり頻度
湿気に弱いカーネーションは、水やりにも気を付けなければなりません。
水をあげすぎるとすぐに根腐れをしてしまいますので、水やりをするのは土の表面が乾燥しているのを確認してからたっぷりと水をあげてください。
ここで、気を付けなければならない重要なポイントがあります。
それは「花やつぼみには水をかけないこと」です!
これは他の花にも言えることですが、花やつぼみは水に弱く、濡れた所からカビが発生したり、落ちてしまったりします。水やりの際には、根本にそっとかけるようにしましょう。
カーネーションの肥料について
肥料は2月から6月の生育期間、化成肥料の場合は月に1回、液体肥料は週に1回程度を目安にあげてください。
肥料が切れると花つきが悪くなったり、葉っぱがくすむことも。
冬の間も液体肥料を10日に1回程度あげると元気に越冬してくれる可能性があがります。
カーネーションの害虫対策
そして、多年草であるカーネーションが「難易度高め」と言われる理由には「虫がつきやすく、病気にかかりやすい」という難点があるからなんです。
カーネーションはアブラムシやハダニが発生しやすく、見つけたらすぐに駆除しなければなりません。
新芽や葉っぱの裏側について汁を吸って弱らせ開花期間を短くしたり、病気を運んできたりします。
また、株全体を枯らしてしまう恐れのある灰色かび病にもかかりやすいことから、多年草であるにもかかわらず1年で枯れてしまうことが多いんですね。
鉢植えのカーネーションのお手入れのポイントは?
カーネーションがかかりやすい病気のひとつに灰色かび病というのがあります。
花を始めとする植物や野菜などがよく掛かる病気で、その名の通り葉や花の一部が灰色(色褪せたような、褐色)になって腐っていく病気です。
25度前後の気温かつ湿度が高い環境で発生しやすくなります。
カーネーションの灰色かび病は咲き終わった花をそのままにしておいたり、梅雨時の湿気の多い時期などに発生しやすくなります。
そのまま放置してしまうと、みるみるうちに広がってしまい、株全体を枯らせてしまいます。
万が一発生してしまった場合には、見つけ次第すぐに摘み取り、被害を最小限に食い止めましょう。
灰色かび病の予防対策
カーネーションの灰色かび病を予防するためには
- 花がらや枯れ葉をこまめに摘み取る
- 水のやりすぎに注意し、花やつぼみに水をかけない
- 湿気に気を付け、風通しの良い場所に置く
この3点に気を付けてくださいね。
カーネーションの鉢植え植え替えの時期は?
贈り物用のカーネーションは株の大きさに対して小さ目の鉢に植えられていることが多いです。
長くカーネーションを楽しみたい場合には、贈られた時点で大きめの鉢に植え替えます。
また、すぐに根詰まりになり花が咲きにくくなってしまうので、年に1回、秋頃に一回り大きめの鉢に植え替えるようにしてください。
花が咲き終わる6月中旬でも構いません。
根がカーペット状に群生するので、地植えにしても良いのですが、直射日光が当たらず日当たりの良い場所、そして風通しがよく、雨が直接当たらない場所でなくてはなりません。
太陽の位置は日々変化するので、なかなか最適な場所が見付けにくいんじゃないでしょうか。
それに、気温にも気を付けなければなりませんので、地植えよりは鉢植えの方が管理しやすいでしょう。
まとめ
手間暇がかかりますが、しっかりとお手入れをすれば、毎年キレイな花を咲かせることができます。
手間がかかるほど、花が咲いたときの感動も大きいものです。
来年もキレイな花を見れるよう、頑張ってお手入れをしてあげてくださいね。