さらりとした肌触りが心地良いリネンですが、洗うとシワになったり縮んだりしてお洗濯が難しいようなイメージがありますよね。
でも、実際はとっても扱いやすい素材なんですよ。
では、リネン100%の生地の上手な洗い方や失敗しない方法をご紹介します。
リネン生地シャツの洗い方
日本のジメジメとした暑い夏にも涼しく着られるリネン。
麻から作られる生地はリネンの他にもラミー(芋麻)、ヘンプ(大麻)、ジュート(黄麻)などがありますが、リネンはその中でも一番やわらかく、肌触りの良い最高級品とされています。
>>リネンとヘンプと麻の違いは?素材の特徴やメリット・デメリット
そんなリネンは洗うとシワになったり、縮んだりして扱うのが難しいイメージがありますよね。
ですが、それは誤解です。
通気性が良くて乾きの良いリネンは、洗えば洗うほどに良い味を出すんです。
難しいと思われがちですが、お家で気楽に洗える素材なんですね。
では、洗い方のポイントをご紹介しましょう。
リネンは手洗いか洗濯機か
リネンは手洗いでないといけないと思っている方がいますが、手洗いでも洗濯機洗いでも可能なものが多いです。
リネン自体は汚れが付きにくい素材なので、よほどのことがなければ手洗いでも十分キレイになりますし、デザインにもよりますが、よほど繊細なデザインで無い限り洗濯機でまわしても問題ありません。
ただ、リネンを洗う場合には蛍光剤の入っていない洗剤を使うようにしてください。
蛍光剤はリネンの風合いを損ねてしまいますのでご注意ください。
漂白剤も繊維を傷めてしまうのでNGです。
リネンの洗濯皺を防ぐためには?
リネンは水に浸けるとより強度を増すのですが、そのせいで嫌なシワが付いてしまうことがあります。
その嫌なシワを防ぐためには
- 洗濯機で洗う場合は畳んでからネットに入れる。
- 脱水はしない
この2点に気を付けてくださいね。
洗濯機で他のものと洗う場合でも、脱水前に一度止めて、リネンだけ取り出しましょう。
干し方は他の服と同じでいいです。
リネンの繊維は中が空洞になっていて、風通しの良い場所に干すとあっという間に乾きますから、びしょびしょでも大丈夫ですよ。
リネンの色落ちを防ぐには?
気軽に洗濯ができるリネンですが、色落ちがしやすいという難点があります。
麻素材は、染まりにくく、色落ちしやすいという特徴があるんです。
お手持ちのリネンに色が付いている場合は、はじめの数回は手洗いなどで単独で洗うようにしてください。
何回か洗うと色落ちもしなくなるので、その後は他のものと洗っても大丈夫です。
洗濯をすると、洗いざらしの自然な生地感が出て、良い味わいが出ます。
くたっと柔らかく、肌なじみの良いリネンに仕上がりますよ。
リネンを洗濯した時の縮みを防ぐには?
リネンを洗ったら縮んだ!というお話をよく耳にします。
ですが、通常リネン100%の生地は、そんなに縮みません。
水洗いをすればどんな生地でも大なり小なり縮むものなので、まったく縮まないというわけではありませんが、コットンと同じくらいの収縮率です。
サイズ感が変わるほどは縮まないので心配いりません。
ただ、ラミー(芋麻)などが混ざっていると、予想以上に縮むことがありますので、素材表示を確認してみて下さいね。
リネンを洗濯した時しわはどうする?
洗いざらしの自然なシワはリネンならでは。
リネン好きには、この素朴な凹凸が生み出す自然なシワがたまらないですよね。
洗った後に脱水をせずにそのまま干せば、リネンらしい自然なシワができるので、特に何もする必要はありません。
もし買ったばかりのころのようなシャリっとした肌触りを出したい場合にはアイロンをかけましょう。
生乾きの状態のときにアイロンをかけると、とてもいい感じに仕上がります。
リネンのしわをアイロンで伸ばすコツ
キレイにアイロンをかけるコツは、まずは裏面からかけること。
裏面から小じわを伸ばすようにアイロンをかけてから、表面をかけます。
テカりを防ぎ、繊維を傷めないためにも必ず当て布をすることをオススメします。
>>リネンとヘンプと麻の違いは?素材の特徴やメリット・デメリット
リネン生地のシャツの洗い方。洗濯時の縮みやしわどうする? まとめ
洗ってそのままでも、アイロンをかけても、肌になじみ心地よく着ることのできるリネン。
何度も洗って、着て、使っていくほど豊かな風合いに育つ生地なので、来年も再来年も変化を楽しみながら愛着を持って使えます。
ジャブジャブ洗って、優しく干して、リネンのある生活を楽しんでくださいね。