蟹の季節がやってきましたね。でも、
さー頂くぞー!と目の前に蟹をドーンと置いたところでふと沸いてくる疑問。
なんだこの黒い丸い粒は?食べても大丈夫?
と気になりますねー。さて、その黒いブツブツの正体は何なんでしょうか。
安心して食べるためのカニの豆知識と、上手な甲羅の外し方などをご紹介します。
ズワイガニの甲羅の黒いつぶつぶは何?
ズワイガニの甲羅に黒い斑点のように、丸いブツブツが付いてることがあります。
びっくりしますよね。何かの卵みたい。
と思ったらあの黒いつぶつぶは本当に卵だったんです。しかも寄生虫の!!
ひえー!
なんて驚くことなかれ。これは、カニビルというヒルの卵なんです。カニに付着するヒルなのでカニヒル。
このヒルは卵をカニの背中や脚の甲羅に産み付けますが、成虫になってからカニに寄生したり身を吸うことは無いので、卵が付いているからと言ってカニの体内にヒルの成虫がいるというわけではありません。
実は、これは深海にいたという証拠でもあり、脱皮して時間が経っているということでもあるので、甲羅にカニビルの卵が付着していると蟹の身が締まっているとも言われています。
また、カニヒルは日本海に多く生息しているので、その蟹が日本海産である証明とも言われています。
※これらはいずれも一説で、実際のところカニビルの生体はまだまだ不明な点が多いようです。
ともあれ、カニの甲羅に付いている黒い卵のようなものは、ヒルの卵で、蟹の身は問題なく食べられるということです。
また、白い固いぶつぶつが付いていることもありますが、それはフジツボです。フジツボはカニと同じ甲殻類の仲間で、こちらも蟹の身には影響ありません。
カニの甲羅の上手な外し方
蟹の甲羅、しっかりくっついてるように見えるので外すのに躊躇するかも知れません。
器にして使おうと思うなら、割れないようにキレイに外したいですよね。
カニの甲羅は、外し方の手順とコツがあるんです。
まずは裏返して、お尻の部分にある甲羅の縁をバリッと取ります。
その先はこちらの動画をご覧ください。
ちょっと私もびっくりしました。まさかそんな方法で簡単に取れるとは。
これなら無理やり取って甲羅が割れる心配もありませんね。
カニフォークの用意はできてますか?これがあると無駄なく身をほじくり出せますよ。
蟹の甲羅の食べ方
蟹の甲羅と言えば、蟹グラタンの器にしたり、蟹酒にするのが楽しみな人もいますね。
でも、一番簡単でカニの味を引き出せるのは、蟹味噌スープではないでしょうか。
カニの甲羅焼きの作り方
綺麗に剥がした甲羅に、
・蟹みそ
・蟹の身
・酒
・みりん
・水または昆布出汁
を入れてグツグツ煮ます。
直火では難しいので、ガスコンロに網を置いて、その上に蟹の甲羅を置くと安定しますよ。
カニみその味や風味が効いてくるので、調味料は殆ど要りません。蟹本来の塩気もあります。お酒やみりんも少量でいいでしょう。
具を入れる前に、甲羅に水を入れてみて穴が開いてないかの確認を忘れずに!
まとめ
もう、想像しただけでヨダレが出そうな蟹料理。特にカニの殻から出る出汁は絶品ですよね。
ぜひ、美味しく料理して贅沢なひと時を存分に味わってくださいね。