「産後クライシス」ってご存知ですか?
子どもが生まれるまでは仲の良かった夫婦が、産後に険悪になることを産後クライシスといって、最近急増しているそうです。
子どもが生まれて、幸せな生活を思い描いていた方には、とても衝撃的な産後クライシス。
とはいえ、そんなこと言われてもいつもイライラされると居心地悪いし、手伝っても何しても怒られて、嫌になっちゃいますよね。
では、産後にママがイライラする原因や、さまざまな要因で引き起こされる産後クライシスの乗り越え方についてご紹介します。
妻のイライラが理不尽過ぎる!
毎日仕事を頑張って、帰宅後には家事や育児が待っている生活は、本当に大変ですよね。
ましてやママが無暗にイライラしている場合には、思わず「家に帰りたくないな」と考えてしまっても無理のないことです。
愛する我が子のためと思っていても「俺だって仕事と家事・育児で24時間体勢、疲れているんだ!」と辛い気持ちを吐き出したくもなりますよね。
一方、ママも24時間休まることのない育児で疲れ果てていると思います。
特に初めての子の場合は、何もかもが初めてのことで、何をするにもスムーズに進まない日々にストレスが溜まってしまいます。
トイレに行くのも自由にならず、ゆっくり食事をする時間もないママからすれば、パパが一人で通勤するその時間すら、羨ましく感じるものです。
ママのイライラはときに理不尽でありますが、育児もまた理不尽の塊です。
「ママは24時間理不尽にさらされている」と思えば、少しは気が楽になるのではないでしょうか。
産後の妻のイライラいつまで続く?
「せめてママのイライラが治まってくれれば」と思いますが、イライラの原因がわからなければ対処のしようがないですよね。
産後のママが無暗にイライラしてしまうのは、ホルモンバランスの崩れや体調不良、ライフスタイルの劇的な変化、子育てに対する不安など、心身両面のさまざまな原因によるものです。
中でも1番の原因になっているのがホルモンバランスの崩れ。
これは生理現象なのでどうしようもないのですが、これに
- 産後の体調回復がおもわしくない
- 産後の疲れがとれないまま、育児に忙殺されている
- 日中の子どもと2人きりの生活に孤立感がある
- 1人の時間、自由な時間がない
などがプラスされていくので、自分でもどうしようもないくらいにストレスを感じているのではないでしょうか。
いくら子どもを愛しているとはいえ、24時間付きっきりの育児は辛いものです。
そして、そんなママにとっては、パパの「育児を手伝っている」という姿勢もイライラの原因になってしまいます。
ママの言い分は「2人の子どもなんだから育児はして当たり前」なんです。
パパにしてみれば言いがかりみたいなものですが、この期間のママは、どうしてもそう感じてしまうようなのです。
産後クライシスを経験した方の話では
- お風呂に入れるのはいいけど、脱いだ服も片付けないし、タオルも着替えも用意しない
- 抱っこしてくれるのは良いけど、泣いて困ったらすぐに丸投げする
など、「お手伝い感覚だから無責任」だと感じてイライラしているママが多いようです。
心当たりありませんか?
そして、このイライラはいつまで続くのかというのも重要です。
これには個人差があり、ホルモンバランスが安定したからといって治まるものではありません。
産後のイライラしているときに「パパがどれだけ貢献したか」で、早く治まる確率は上がるようですが、頑張ったつもりでいても子どもが小学生になっても険悪な場合もあるようです。
妻のイライラ対処法はこれだ!
言葉の通じない赤ちゃんと1日中過ごしていると、何をするにも予定通りには進みません。
すぐに終わりそうな家事や、食事、トイレなんでも、ママの思い通りにはならないのです。
傍から見れば「仕方ない」ことでも、渦中のママにとっては相当なストレスです。
そんなママが一番欲しいのは「1人の時間」ではないでしょうか。
ママにとって、1人で自由に動ける時間は欲しくてもなかなか手に入らない時間です。
パパの休日などに、そんな時間をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
丸1日は難しいでしょうから、赤ちゃんの様子に合わせて時間を決めて、気分転換に外食や美容院などに行く時間を作ってみましょう。
しかしお留守番の間に部屋を散らかし放題だったり、本当にお留守番しているだけだと帰宅後のママのイライラに繋がってしまいます。
大変かもしれませんが、少しでも家事を進めておくとママのリフレッシュもうまく行くでしょう。
ただし、完璧にやり過ぎるのも問題というのが女心の難しいところ。なので「1人でものすごく大変だったよ。こんなの毎日だと疲れるよね」と同情してあげるとママの気持ちも晴れるでしょう。
まとめ
産後クライシスが問題になっている昨今。これが原因で離婚するご夫婦も増えているそうです。
理不尽にイライラするママに辟易すると思いますが、この期間にパパが頑張ってくれていれば、育児が落ち着いたときにママも感謝をしてくれるようになるはずです。
仕事と育児で本当に大変だと思いますが、思いやりをもって接していれば、ママもいずれ気が付いてくれるはずです。
この先の楽しい家庭を築くためにも、今はもう少し待ってあげてくださいね。