3月3日の雛祭りと言えば雛人形。
昔は7段飾りで良かったんですよねぇ。でも今の住宅事情ではそんな大きいの飾ると部屋が狭い!
でも、せっかく7段飾りがあるのにわざわざ買い替えるのも勿体ないし、、、
そこで思い付くのが「7段飾りを親王飾り風にコンパクトに、お雛様とお内裏様の上1段だけにしてもいいんだろうか」ということ。
では、7段⇒1段にしても問題無いのかどうか、その上で、上手な雛人形のリメイク術をご紹介します!
雛人形7段飾りをコンパクトにリメイク!
雅な平安絵巻を再現したような7段飾りは、とても賑やかで美しく、ずっと見ていても飽きない華やかさがあります。
そんな豪華絢爛な7段飾りですが場所を取りすぎることから、コンパクトに飾れる親王飾りにリメイクしたいと思うのも無理はありません。
子どもの身代わりとなって厄を受ける「お守り」としての役目のある雛人形なので「全部飾らなくちゃいけないのかな?」と心配になりますが、実は、お守りとしての役目を果たしてくれるのは男雛と女雛だけなんです。
三人官女や五人囃子などの他の人形は、装飾品なので飾らなくても問題ありません。
「7段を飾るのは大変!」とお困りの方は、一番上の男雛と女雛の1段だけを飾っても構いません。
雛人形を上だけ1段にした飾り方
7段飾りを1段の親王飾り風にするには、飾り台や小さいサイズの毛氈が必要です。
親王飾り風にする場合は雛段がなくなるために、棚の上などに飾るスペースを確保する必要があります。
丁度いい棚があればいいのですが、無い場合は3段のカラーボックスを横にして毛氈をかけると即席の雛段が作れますよ(親王台のサイズによっては、合わない場合があります)。
ただ、むき出しでは埃や掃除が大変なので、できれば透明のショーケースに入れるのが一番簡単で見栄えもします。
赤い敷物と金の背景が付いてるものなら小物を買い足さなくても簡単に雰囲気を出すことができますよ。
親王飾りに必要なもの
一般的に、親王飾りに必要なものは
- 男雛(お内裏様)、女雛(お雛様)
- 平飾り台
- 親王台
- 毛氈
- 屏風(ひな人形の後ろに立てる)
- 雪洞(ぼんぼり。ピンクのライトになっている飾り)
- 桜橘(桜と橘の造花)
- 親王前飾り
これにお好みで雛道具を並べても良いでしょう。
元の7段飾りのものから使えるものをそのまま使ってもいいですし、人形専門店に買いに行く場合には男雛と女雛を持って行くと、人形の雰囲気に合った物を選びやすくなると思います。
人形専門店では、飾り台や、雪洞や桜橘、親王用前飾りなどが単品で販売されているので、お好みのものを選ぶのも楽しいですね。
雛人形は母親のお下がりはダメって本当?
本来、雛人形は女の子供一人につき一飾り用意するものとされています。
これは雛人形をお守りとして考えているためで、親子や姉妹であっても共有すること避けるべきだといわれています。
しかし、女児の人数が多い場合や飾るスペースが十分にない場合は、一人一飾りは現実的に難しいですよね。
一人一飾りなので、母親から引き継ぐというのも本来はNGとされていますが、良いものを親子代々引き継いでいくというのはステキなことです。
愛着のある雛人形を「今までありがとう。今度は娘を守ってあげてくださいね」と心を込めながら飾りつけをすれば、本来の「お守りとして」という考え方もクリアできるのではないでしょうか。
雛人形を引き継ぐ場合には、神社で人形のお祓いをすることもあるようなので、お近くの神社に問い合わせてみるのも良いかもしれません。
愛着のある雛人形を親から子へ、代々引き継いでいけるよう、これからも大切に飾ってあげてくださいね。
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雛人形7段飾りをコンパクトに!1段の飾り方 まとめ
雛人形は、昔からの民間伝承での風習で、時代や地域によって考え方がさまざまで、これといった決まりはないそうですね。
雛人形を引き継ぐ場合には、それとは別に市松人形やつるし雛、コンパクトな飾り雛などを用意することもあるそうですが、それぞれのご家庭の考え方で構いません。
一番大切なのは子どもの幸せを願う気持ちです。
桃の節句には桃の花を飾り、御馳走を用意して盛大にお祝いをしてあげてくださいね。