普段あまり着る機会がなく、しまいっぱなしになっていたスーツをいざ着ようと思ったら虫食いの穴が!
修理にだす時間があれば良いのですが、急ぎの場合には途方に暮れてしまいますよね。
そんなときは、とりあえず応急処置をして乗り切りましょう。
では、上手な虫食い穴の応急処置の方法と、虫食いを防止する保管方法についてご紹介します。
スーツの虫食いを応急処置するには
不覚にもスーツに虫食い穴が!でも修理に出す時間も無い!
女性や子ども用の服ならば、アクセサリーやワッペンなどで隠せる虫食い穴も、男性用スーツではそうはいきません。
とりあえずの応急処置で、なんとか乗り切りましょう。
虫食い応急処置方法1 かがり縫いをする
穴が小さい場合は、裏側から穴をつまむようにして、かがり縫いをしましょう。
かがり縫いとは、布の裏から表へ針を出して、布端を巻くように縫っていくやりかたです。
こちらの動画はニットの篝縫いですが、スーツでも使える方法です。
虫食い応急処置方法2 補修布で穴をふさぐ
手芸店や100円ショップに売っているアイロン接着できる補修布で穴をふさぎます。
穴の裏側から補修布をあてて、アイロンをかけるだけで、穴が目立たなくなります。
手芸店や100円ショップには、補修布の他にもパウダーをふりかけてアイロンをかけるだけの接着パウダーや、ジェルを塗ってアイロンをかけるだけの接着ジェルなどが販売されています。
糸も針も使わずに簡単に応急処置ができるので、裁縫に自信がない方にも簡単にできますよ。
虫食い応急処置方法3 補修布と接着芯で本格修繕
スーツ購入時についてくるスーツの生地と同じ補修布が手元にある場合は、自分で修理することも可能です。
上の応急処置よりも手は込んでいる分、愛着のあるスーツにはもってこいの方法です。
・両面アイロン接着シート
・接着芯
・スチームアイロン
・ハサミ
・霧吹き
2、霧吹きで虫食い穴周辺に湿り気を加え、裏側に1の接着シートを貼ります。
3、表に返して虫食い穴を四角く切り取ります。(出来る限り小さめに切り取りましょう)
4、裏に返して、1のアイロン接着シートと同じ大きさの接着芯を貼ります
5、補修布を3で切り取った四角い穴と同じサイズに切り取り、2と同じように補修布の裏側に両面アイロン接着シートを貼っておきます。
6、5の補修布を3で切り取った部分にはめ込みます。
7、はめ込んだ部分に当て布をしてアイロンで押さえます。
※スーツの素材がウールの場合は中~弱の間位を目安に、スチームは使わないこと
自分ではちょっと難しいかな?と感じたら、プロにお任せすることをオススメします。
スーツの虫食いの修理方法
応急処置で乗り切った後は、しっかりと修理して次回のスーツを着る機会に備えましょう。
修理専門店や洋服リフォーム店、クリーニング屋さんなどでかけはぎをしてもらいましょう。
3㎜程度の小さな穴であれば、5000円~6000円前後でかけつぎができると思います。
100%元通りというわけにはいきませんが、元の状態により近く、目立たなくすることができます。
>>スーツのズボンのウエストがきつい!応急処置で広げるグッズが便利
スーツの虫食い防止はここがポイント!
スーツに多いウールなどの高級素材は、衣類につく虫の大好物。
嫌な虫から衣類を守るため、しっかりと防虫対策をしましょう。
収納前にやっておきたい対策は
キレイに清掃して、埃や湿気も取り除いておきましょう。
この2点が済んだら、防虫剤と共に収納します。
ハンガーに吊り下げて収納するスーツの場合、防虫剤は左右のポケットに入れて使用します。
- 防虫剤の効果を逃がさないようになるべく密閉しておきましょう。
- 洋服用防虫剤は、約半年で効果がなくなります。
半年ごとに防虫剤を変えて、虫食いの被害に遭わないようにしましょう。 - 虫は湿気の多い場所を好みます。
カラっと晴れた天気のいい日には、クローゼットを開けて中の空気を入れ替えて湿気対策をしましょう。
スーツの虫食い応急処置と修理方法 まとめ
湿気の多い梅雨から秋にかけて多発する虫食い被害。
実に多くの被害者が、大事な衣類に穴をあけられて悔しい思いをしています。
防虫剤を正しく使用していれば、かなりの被害を防ぐことができるので、二度と穴をあけられないようにしっかりと防虫対策を心がけてください。
クリーニング店にお願いすると、衣類に防虫加工を施してくれます。
防虫加工と自宅でできる防虫、防湿対策で大切な衣類を守ってくださいね。