ひなまつりが終わり、控えているのはお片付け。
我が子のためにもできるだけ早く片付けたいところですが、仕事や家事で忙しいお母さんにとって、お片付けをする時間を確保するのは難しいもの。
できれば、夜や次の休日まで待ってほしいところですよね。
では、雛人形を片付ける期限や、婚期が遅れると言われる由縁などについてご紹介します。
雛人形の片付けはいつまでにするべき?
1年に1度、約半月の間だけ、女の子の健やかな成長と幸せを願って飾られた雛人形。
3月3日のひな祭りが終わり次第、なるべく早く片付ける方が良いと言われています。
片付ける時期は各家庭や地方に寄ってさまざまですが、早い所では3月3日の夕方、ひな祭りのお祝いが終了次第片付けてしまうそうです。
ひな祭りその日のうち、というのは何ともアッサリしているというか、それくらい急ぐべきということなんでしょうか。
本来、雛人形を片付けるのに良い日とされているのは「啓蟄(けいちつ)の日」です。
(※二十四節気とは、一年を24等分にして、季節の節目を示す名前をつけたもの)
二十四節気の月日は年ごとに微妙に変化をしますが、2016年の啓蟄の日は3月5日です。
とはいえ、啓蟄の日が良いとされる理由は特に無いようです。
雛人形を飾るのに良いとされている雨水の次の節が啓蟄なので、「区切りが良いから」というところでしょうか。
近年では、働くお母さんが増えてきたせいか、3月中旬頃まで飾ってあるご家庭も多いようです。
また、早い遅いにこだわらずに、雛人形をキレイに保存するためカラッと晴れた日を選んで片付けるというご家庭もあります。
「なるべく早く」と言われていますが、すぐに片付けてしまうのも名残惜しいものですね。
雛人形の片付けは夜でも大丈夫?
人形は湿気を嫌うため、カラッと晴れた日に片付けるのがベストですが、「日中は仕事があるから、夜しか時間が取れない」ということもあると思います。
片付ける時間は何時でも構いませんが、それよりも問題になるのが湿気です。
天気が悪かったり、湿気が多いときに片付けると、人形にカビが付いてしまったり顔や着物にシミができてしまうことがあります。
そして、忙しい合間に急いで片付けをしていると、人形の顔などに直接触れてしまうなんてこともあるかもしれません。
雛人形はとてもデリケートで、人間の皮脂がついてしまうと、そこがシミになってしまいます。
カビやシミを防ぐためには、晴れて乾燥した日で、ゆっくりと時間を確保できる時に片付けをすることをオススメします。
きちんと手袋をして、しっかりとホコリを落としてから丁寧に片付けるようにしましょう。
雛人形の片付けが遅れると婚期を逃すって本当?
昔から、「雛人形の片付けが遅れると婚期も遅れる」と言われています。
そういわれると、我が子のために一刻も早く片付けなければ!と思ってしまいますよね。
実は「婚期が遅れる」と言われる理由には3つの説があります。
そして厄を受けてくれた雛人形をいつまでも飾っておくと、「厄が戻ってきてしまう」ということで早く片付けた方が良い。という説
そんな大変な作業ですが「このくらいの片付けが出来ないと嫁にいけない」ということで、いつまでも雛人形を片付けないでいると
「片付けができない」と見做され、貰い手がなくなる。という説。
このことから「早く片付ける=早く嫁に行って片付く」という説
「雛人形の片付けが遅れると婚期も遅れる」と言われる由縁にはこのような説があるようです。
1日遅れると1年、2日遅れると2年、、、というように、3月4日を過ぎると1日ごとに1年、婚期が遅れるとも言われています。
そこまで具体的に言われると焦りますよね。
しかし、老舗の人形店のホームページには「根拠がない」と記載されていますので、あまり気にする必要はないでしょう。
ですが、いつまでも出しっぱなしというわけにもいきません。
子どもに片付けることの大切さを教える良い機会です。なるべく早く片付けるようにしてくださいね。
まとめ
1年に1度、この時期だけ飾られる雛人形。早く片付けてしまうのは少し名残惜しい気もしますね。
でも、また来年キレイな姿で再会できるよう、湿気やホコリに気を付けて丁寧に片付けてくださいね。