勤務時間が不規則で起床時間も不規則、さらに夜勤がある場合だといつ基礎体温を測ればいいのかと困りますよね。
今回はそんな、夜勤や起床時間が不規則な場合の基礎体温の計測方法についてご紹介します。
基礎体温の測り方 夜勤ならいつ測る?
健康管理のためにも計っておきたい基礎体温ですが、時間が不規則な仕事や夜勤と日勤を繰り返す看護師さんの場合はどうしたらいいのでしょうか。
まず、正しい基礎体温の測り方を知っておきましょう。
基礎体温の計測方法
・朝目が覚めたら、そのまま動かずに布団の中で計測します。
・計測するのは舌下。口を閉じた状態で計測をします。
ポイントは
- 毎日同じ時間に計測する
- 目覚めた状態から動かずに布団の中で計測する
- 専用の婦人体温計で計測する
まずこれが基本ですが、夜勤や時間が不規則な仕事の方には無理な話ですよね。
しかし、夜勤がある職業の場合でも、基礎体温計測は出来るんです。
毎日同じ時間に計測するのが理想的ですが、そうはいっても毎日同じ条件で計測することは不可能です。
その日の室温や、前日の飲酒や食事、睡眠の質などは毎日違うもの。
夜勤も同様に考えることができるので、夜勤があるからといって基礎体温計測を諦めてはいけません。
看護師の場合は、夜勤前や夜勤中に仮眠をとると思います。
忙しい時には仮眠もとれない時もあると思いますが、概ね2~3時間は仮眠時間がとれると思います。
その仮眠時間を睡眠時間と考えて、仮眠から起きたときに計測するのもアリです。
「仮眠時間はあまり眠れない方だ」という場合には夜勤明けの睡眠後に計測しても問題ありません
要は、寝て起きたら計測するようにすれば良いのです。
最初の頃はガタガタの基礎体温のグラフに驚くかもしれませんが、2~3ヶ月も続けてみると自分の基礎体温のリズムがつかめてくると思います。
夜勤や不規則な生活、睡眠不足などが続くと基礎体温は高めに測定される傾向があります。
この場合正確な基礎体温ではなくなりますが、その情報も有益なもの。
365日正確な基礎体温を計測できることはまずないことなので、あまり気にせずに計測を続けてみてください。
基礎体温は起床時間が不規則な場合はどうする?
起床時間が不規則な場合も前述でご紹介したように、睡眠後に目覚めたときに計測しても問題ありません。
不規則な生活の場合の計測の仕方は『睡眠時間を4時間以上取る』ことが重要なポイントです。
基礎体温というのは、カラダを安静にして体温がいちばん低いときの体温のことです。
そして眠ってから体温がいちばん下がって安静状態になるのが4時間後。
つまり、生活が不規則な仕事の場合でも、4時間眠ったあとに計測されていれば問題ありません。
疲れているときはそのまま二度寝してしまっても良いんです。
多少ガタガタしたグラフになってしまうかもしれませんが、産婦人科の医師いわく『問題はない』とのことでした。
基礎体温の測り方 夜中にトイレに行った時は?
夜勤じゃなくても、不規則な生活じゃなくても、夜中にトイレに行きたくて目覚めてしまうなどの不測の事態は誰にだっておこります。
夜中にトイレにいくと、体温も変動し、基礎体温にも影響します。
夜中に何度も目が覚めてしまった場合も同様です。
しかし、前述でもご紹介したように、4時間の睡眠をとっていれば問題ありません。
毎日完璧に基礎体温を計測するのは至難の業。
夜中のトイレの不測の事態が起こった時には、グラフに記入をしておくと良いでしょう。
トイレの他にも、風邪をひいたり、お酒を飲んだり、薬を飲んだり寝坊した時も、そのことを記入しておくといいですね。
そして、おりものの状態や生理の始まりや終わりなどの体調の変化も忘れずに記入してください。
なるべくたくさんの情報を記入しておくと、カラダの変化や排卵日などがわかりやすくなります。
まとめ
妊娠を望む女性はもちろん不妊症治療に不可欠な基礎体温計測。卵巣機能の把握、月経の予測、月経異常を知るという点でも重要なもの。
続けて行くことで、自分の体のリズムが掴めるはずです。
私も一度、3ヵ月ほどだけ付けてみましたが、それまでいくら見本グラフで高温期や低温期について学んでもしっくり来なかったのが、自分でグラフを付けてからは身をもって感じることができるようになりました。
記録として正確に付けることも大切ですが、体のリズムを大まかにでも知ることで排卵日や生理周期を意識できるようになるので、生理不順などの改善にも役立てるんじゃないでしょうか。