生理前や生理中の異常な眠気。
こんな症状に悩まされている女性は、実はたくさんいるんですよ。
しかし、仕事をしている以上「生理で眠いから仕事ができません」というわけにはいきませんよね。
今回は、そんな生理に伴う眠気の原因や対処法についてご紹介していきたいと思います。
生理中は起きられないほど眠い
「生理中は異常に眠くて、朝起きられない…」この厄介な症状は「PMS(月経前症候群)」のひとつで「月経関連過眠症」と呼ばれているもの。
約80%の女性が、生理前に不調を感じるPMSに悩まされていますが、そのうちの半数近くが、異常な眠気を感じているそうです。
呼び名までついている症状なら、会社を遅刻する理由にしてくれてもいいのに、、、とも思いますが、なかなか社会の理解を得られそうにありません。
それではこの「月経関連過眠症」の原因を知って、緩和する方法を探してみましょう。
生理中のだるい眠いの原因は?
「月経前過眠症」の原因は、実はまだはっきりとはわかっていません。
今のところは、ホルモンのバランスが崩れることが主な原因と考えられているようです。
生理前や生理中には黄体ホルモンのプロジェステロンとう女性ホルモンの分泌量が高まり、さまざまなカラダの変化が起こることで、異常な眠気を感じるのではないかと言われています。
なので、眠気があまりにひどい場合には、医師からピルを進められることもあります。
これは排卵を止めてプロジェステロンの分泌を抑えれば、眠気がなくなるからとのこと。
しかし、ピルには悪心や乳房痛、不正性器出血などの副作用があることから、抵抗を感じる人も多いですよね。
そして、プロジェステロンが原因と考えられている「月経過眠症」ですが、2つの説が有力視されています。
夜に十分な睡眠がとれないので、日中に猛烈に眠くなってしまう。
生理中は妊娠準備中ということで、プロジェステロンが睡眠中枢を刺激して安静にするように眠くなってしまいます。
この2つの説は、どちらもありそうで、なんとなく納得できますよね。
生理中の眠気覚ましにこれがいい!
眠気覚ましで意外にも使えるのが漢方薬。
「月経関連過眠症」には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や加味逍遥散(かみしょうようさん)などの漢方薬がよく効くそうです。
しかし体質によって効果の出方は変わっていきます。
すぐに効果の出る人もいれば、1~2年かかる場合もあるので、漢方薬局などで相談することをおすすめします。
この他にも、一般的なPMS対策として効果が期待できるのが「カラダを温める」こと。ホルモンバランスを整えて、眠気を緩和する働きがあります
仕事中のどうしようもない眠気には、ストレッチや軽い運動で対処しましょう。
そして、デスクに座ったままでもできる眠気冷ましの「ツボ押し」はオススメです!
眠気覚ましのツボ押し
- 中衝
- 風池
中指の人差し指側、爪の生え際の下2㎜程度に中衝というツボがあります。
反対の手の親指と人差し指で中指をつまむようにして強く押す。
耳の周りにある硬い骨の外側で、髪の生え際の柔らかくなっている部分(耳の付け根と同じ高さ)ろ親指で押して5秒キープ×3セット。
このようなツボ押しで、急に襲ってくる眠気対策をしましょう。
何をしても、どうしようもないくらい眠い場合は、思い切って10分程眠ってしまうのも手です。
座った状態のまま、10~20分寝てしまうのが、一番健康的でシャキッとする眠気対策になるんだそうです。
まとめ
「眠気覚ましにはカフェインが良い」というのはよく耳にしますが、だからといってカフェインの摂りすぎはホルモンバランスを崩す原因になってしまいます。
ストレッチやツボ押し、仮眠などでなんとか辛い眠気を乗り越えてくださいね。
デスクにツボ押しグッズを常駐させておくのもオススメです。生理とは関係なしに眠いときにも活躍してくれそうですね。