まさか今の時代、しかも自分の子供の頭にシラミがいたなんて!ほんとショックですよ。
うちは小学生の子どもを筆頭に、2歳半の保育園児、夫にも感染したのでそれはもう駆除するのに大変でした。
そこで、我が家の実録!アタマジラミ(画像入り)の駆除方法や再発防止対策など、体験談を詳しく赤裸々にご紹介します。
子供の頭にしらみが付いた!?
子供の頭にシラミって信じがたいですよね。
私もまさか、現代に暮らす我が子の頭にシラミだなんて、考えもしなかったわけですよ。
なのでもちろん、これまで予防策なんてしたこともなく、しようと思ったことすらありません。
アタマジラミを見付けた状況
まず、どうやって頭にシラミを見つけたかというと、
ある日の朝、小学生の娘の髪を結ぼうと思ったら耳の上の辺りの髪に白いゴミのようなものがあったんです。
え?ホコリ?それともフケ!?と思いつつ、パパッと払っても取れなかったし登校時間も迫っていたのでそのまま送り出しました。
ハイここで!「パパッと払っても取れなかった」というのはフケとアタマジラミとの違い・見分け方のポイントになるので覚えておいてくださいね。
>>頭シラミとフケの見分け方※画像あり。取り方や孵化までの日数に注意
で、帰ってきたら「頭にシラミがいた」という衝撃の告白。
幸か不幸か、クラスメートにアタマジラミ経験者がいたので、その子が見付けたんですって!
「シラミって何よ!?」と思いつつも、とりあえず先生のアドバイスで目の細かいコームでとかしてみたところ、
シラミが虫の状態、つまりゾワゾワ動いてる成虫が出てきたんです!!
ギョッとしました。
これ、体長2ミリくらいで小さい方なんですよ。大きいのはこれの倍くらいでした。
意外と動きがゆっくりなのか、写真を撮ってる時は死んだように止まってましたけど、触るとモゾッと動いて鳥肌立ちました。
虱って、ノミやダニみたいに肉眼では見えないものだと思っていたので、茶色というか褐色の、蟻くらいのサイズの虫が櫛に引っ掛かってくるなんて想像もしませんでした。
先ほどのシラミのアップ画像。
この日は合計6匹くらい見つけましたが、小さいのは1ミリほど、大きい方は3~4ミリはあったんじゃないかな。
今思えばあれが卵を産むほどの成虫だったんでしょうね。足までくっきり見えました。
頭のしらみの原因どうして子供が?
虱なんて、戦後じゃあるまいし今どき滅多にいないでしょうよ、と思うかも知れませんが、実は現代でもそんなに珍しいことでは無いんですって。
しかも厄介なのは、うちもそうですが親の世代がシラミを知らない(または経験していない)ので、自分の子どもにシラミがいても発覚や対策が遅れるんです。
そのせいか、むしろ子どもの頭シラミは増加傾向にあるとも言われています。
そこでまず、アタマジラミについての基本的なことを知っておきましょう。
アタマジラミとは
アタマジラミとは虱(しらみ)の一種で、人間の頭にのみ生息する寄生虫です。人間の頭以外で生きることはできません。
(でも頭から離れても数時間から最長で3日くらいは生きられるとのこと。)
アタマジラミの成虫は人間の頭の皮膚から血を吸い、髪の毛に卵を産み付けます。
そしてその卵が孵化し成虫になり、また卵を産むというサイクルですね。1回に5~8個産卵するので、放っておくとどんどん増殖するわけです。
特に子供に着きやすいと言われていますが、大人にも生息します。
アタマジラミと毛じらみの違いは?
頭ではなく、陰毛など体の他の部分に発生する虱はケジラミ(毛じらみ)と呼ばれます。
ケジラミが頭にいることはありませんし、頭シラミが頭以外の部位に生息することはありません。
また、猫や犬などペットのシラミが人間に感染ることもないですし、逆に人間に寄生しているシラミが動物に感染することもありません。
他に、衣類に付着する衣シラミもいますが、これも同じくお互い感染することはありません。
頭にシラミがいるときの症状
虱の成虫は人間の頭の皮膚から血を吸うので、その刺激かアレルギー反応かで頭がめちゃくちゃ痒くなります。
頭を洗ってない時の痒みレベルではなく、蚊に刺された時のような痒みです。
そういえば、うちの子も掻きむしっていました。
酷くなると赤みやブツブツと発疹のような症状が出ることもあるようです。
子供のシラミの原因は不潔にしているから?
頭のシラミの発生源について、”頭を洗っていない、不潔にしているからという理由ではなく、他人から感染するんです”という記述をよく見掛けますが、私は不潔にしていることも増殖させる原因の1つだと思います。
だって感染だけで広がるわけではなく、どこかの誰かがまず感染源として持っているわけですし、後述しますが清潔にしていればもっと早い段階で駆除できていたわけですからね。
ただ、殆どの場合が他人から感染するので、いくら清潔にしていたとしても感染してしまうのも事実です。
アタマジラミの感染経路は?
アタマジラミの感染経路は、シラミのいる子供の頭からお友達の頭へ。そしてその子供から家族へ。
子供が感染しやすいのは抵抗力の問題もあるのかも知れませんが、やはり子供同士の方がお友達と頭を近付ける機会が多いですよね。
頭やおでこをゴッツンコして遊んだり、保育園や幼稚園で一緒に並んでお昼寝したり。
寝具やタオル、上着などから感染することもあります。
小さい子は特に、自分の症状を親や周りの大人に伝えられず、知らず知らずのうちに増殖してしまうのでしょう。
そして特に注意したいのが家族感染。
やはり生活を共にしていると感染しやすいですね。
タオルを共同で使用することもあるし、寝室が一緒、布団やベッドが一緒なんてことも多いでしょう。
枕やシーツに落ちたシラミの成虫が別の人間の頭に移り住むなんてことは想像に容易いです。
うちも、小学生の娘のシラミを見付けてから2日後くらいに2歳の下の子の頭に卵と成虫を発見、そして夫の髪の毛にも卵が産み付けられていました。
シラミの駆除と対策この方法で撃退しました
では、アタマジラミの駆除方法をご紹介しましょう。
私が子どもに実際にやったのは以下の方法です。
- 目の細かい櫛で何度も丁寧にとく
- 頭シラミ駆除専用シャンプーで洗髪
- シラミの卵を見付けて手で取り除く
これら3つの対策のうち、どれか1つをやればいいというわけではなく、どれも同時進行でやっていくことで、少しでも早くシラミを駆除できたんだと思います。
※実は最も即効性があるのは「髪を短く切ること」。男の子なら坊主にしちゃえば早いんですけどね。
うちは女の子で本人が絶対に切りたくないと言うので、髪を切らないで上記の方法で駆除しました。
では、それぞれの対策を詳しく解説していきますね。
アタマジラミの生態について
頭ジラミの成長サイクルは、卵⇒孵化⇒成虫と成長していきます。
卵が孵化するまで1週間前後、赤ちゃんシラミ(幼虫)から大人のシラミ(成虫)に育つまでに3週間ほどと言われています。
そしてこの成虫が産卵するわけですね。
うちは前述のように、まず発見した初日に目の細かい櫛(極細のコーム)で髪をとかしていくと6匹ほど出てきました。
何度も何度もとかして、もう出てこなくなった後にシラミ駆除シャンプーで洗髪です。
頭シラミ用シャンプーの回数とやり方
まずはアタマジラミ駆除専用シャンプーで今いる成虫を撃退します。
充分に櫛でとかしても、まだ小さい幼虫や取り残しがあるかも知れませんからね。
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虱駆除シャンプーのやり方にはポイントがあります。
1度目のシャンプーで成虫を退治したら、2日~3日置いてまた専用シャンプーで洗います。
※結構キツイ薬品みたいなので、手袋をしてシャンプーしました。
駆除シャンプーは毎日する必要はありません。
なぜならこのアタマジラミの駆除用シャンプーというのは、卵には殆ど効果はなく、卵から孵化した幼虫から成虫に対して殺虫効果があるからなんですね。
卵の状態でいくら駆除シャンプーしても卵の殻に入っているシラミの赤ちゃんを死滅させることは難しいんです。
なので卵からかえるのを待って、卵を産む成虫になるまでの間に撃退すれば繁殖は抑えられますよね。
卵 ⇒ 孵化 ⇒ 幼虫 ⇒ 成虫 ⇒ 産卵
~~~~~~~~~~
この間にシャンプーで死滅させる
こうすることで、次の産卵を阻止します。
既に髪に付いてる卵はいつ産卵されたのか分からないし、どれも一斉に孵化するわけではありません。なので、今日駆除したら、数日は成虫は出てこないので少し待って時間差で攻撃していくわけです。
うちは2日置きに4回繰り返しました。
シラミの卵がかえるまで7日前後、最大で10日として、4回目のシャンプーは最初の駆除から12日目です。
これで、最初のシャンプー直前に産まれた卵、つまり最後の卵から出てきた幼虫を撃退できることになります。
アタマジラミ駆除シャンプー以外の対策
駆除シャンプーを使わない間の日も毎晩普通のシャンプーで洗髪し、しっかり乾かし、夜と朝に櫛で丁寧にとかしました。
濡れたままの髪だと湿気で繁殖しやすくなると思ったので、乾燥も念入りにしました。
この時、ドライヤーは温風ではなく冷風で乾燥させました。
温めると高温多湿というシラミが好む環境になりそうですよね。
アタマジラミの卵を見付けるには
虱をシャンプーで駆除したとはいえ、卵はしっかり髪の毛に着いたままです。
くしで丁寧にとかしながら目を光らせると、小さい卵が目に着きます。
これはフケや埃とは明らかに違うのでハッキリ見分けがつきます。
それを、見付けたら1つずつ手で除去していったんですね。
頭シラミ駆除シャンプーで有名なスミスリンには、卵まで取れる専用のすき櫛が付いているので、これを使うと便利ですよ。
卵はベットリ付いているので、普通のコームや梳き櫛では取れませんから。
が、それでも取りこぼしがあるかも知れないので、念には念を、で目視確認も怠らずに。
卵が孵化してからシャンプーで除去すればいいとはいえ、卵の段階で取り除いておけば頭で孵化することがないわけですからより確実ですよね。
頭シラミ用シャンプーを使わない場合
虱駆除のシャンプーって強力な成分が入ってそうで、小さい子供の頭皮に使うのは抵抗があるかも知れません。
私ももちろん気になりましたが、ずーっと使い続けるわけじゃないですし、一気に駆除しないと長引くので、潔く使用しました。
ただ、2歳の下の子には使いませんでした。
まだ小さいので薬がキツいかもなと思ったのと、普段からシャンプーを嫌がって泣き叫ぶので、駆除シャンプーが目や口、耳に入ったらイヤだなと思い、すき櫛と目視での卵除去で乗り切りました。
また、お酢やアロマオイルを上手に使えば、頭皮やお肌に優しいシャンプーができます。
>>しらみシャンプーを使わない駆除方法。アロマや自然素材を活用しよう
シラミを早く駆除する方法
アタマジラミをできるだけ早く駆除するには、短髪にする以外に
駆除シャンプー+くしでとく+卵を手で取り除く+寝具の交換
の同時進行がいいです。
毎日丁寧にブラッシングすることで、うっかり生き残った成虫を取り除くことができますし、卵の段階で除去しておくことで取り逃しを防ぎます。
それに、いくらシャンプーで駆除したとはいえ、シーツや枕に落ちて生き残ったしぶとい虱の幼虫が、家族の誰かの頭に乗り移るという可能性も充分ありえるので、そういう虫も早期発見早期駆除することです。
そして忘れてはいけないのは、家族も一緒に対策すること。
自分は大丈夫だ、大人だから大丈夫だ、と思わず、今は痒みはなくても、そのうち卵が孵化して成虫になり血を吸うかも知れません。
そしてその成虫は髪に卵を産み付けるでしょうし、また別の家族に飛び移るかも知れません。
せっかく駆除できた我が子の頭に戻るかも知れません。
この悪循環が、アタマジラミを完全撲滅するのは難しく再発しやすいと言われる理由の1つなんでしょう。
アタマジラミの家族感染を予防するために
頭シラミの家族感染を避けるためには、家族も同時に駆除をすることが大事ですが、それ以外のうっかり感染を防ぐことも大事です。
- シーツや枕カバーは毎日洗濯
- バスタオルは共有せず毎日洗濯して交換
- 櫛やブラシ、ヘアゴムは共有せず、使う度に洗うか熱湯消毒
- 帽子や上着なども貸し借りせず、着替えたら外で一旦払い洗濯
60度以上のお湯で卵が死滅しやすくなるので、タオルやシーツは熱湯に付けて殺菌するという人もいますが、うちはそこまでやりませんでした。(でも洗濯は毎日やりましたよ。)
銭湯でサウナに入ると高温で死滅するかも知れませんね。
※プールや温泉でも感染すると懸念されがちですが、それは水に入った虱や卵から感染するというより、タオルやロッカーの共有で感染するんですって。
他にも、床に落ちた卵や虱を残さないために、小まめに掃除機を掛けたりというのも良いでしょう。
これらは家族感染だけでなく、一度落ちた虱が自分にまた戻ってくるという2次感染も予防することができます。
私は正直なところ、部屋の床に落ちた虱が再び誰かの頭に戻ってくる方が難しいんじゃないかと思ったので、床までは神経質に掃除しませんでしたが、ハイハイ期の赤ちゃんがいれば注意した方がいいとは思います。
あと、決してベッドや布団の上でブラシしたりせずに、外またはベランダや玄関先でやる方がいいですね。
こういう「うっかり」を1つでもなくすことが、出来るだけ早く完全退治+再発防止に繋がると思います。
無事撃退できたと思っても家族内のどこかに潜んでたりお友達からの再感染で再発する可能性もあるので、もし子供の学校でシラミの流行が報告されたら家庭で予防策をしておくのもいいでしょう。
>>アタマジラミ予防シャンプーとスプレーの作り方。子供の頭髪にもOK
幼稚園や保育園に通ってるなら、先生にも報告した方がいいのかな?という疑問と意見はこちら
>>シラミ発覚なら幼稚園は休むべき?報告して登園?対応は先生にお願い
子供の頭のしらみ対策 まとめ
シラミ、自分の子供の頭にいたことも衝撃でしたし、もうすぐ春休みで実家に帰省するので焦りましたよ。まさかシラミ連れで帰るわけにはいきませんからね。
それに、清潔好きの母に「え!?シラミ!?」と発狂されそうで。私の管理が悪い、不潔にしていると思われたらイヤですしね。
とりあえずもう完全駆除できたとは思いますが、これからもマメに子供たちの髪はチェックしておこうと思います。今後も早期発見を目指します。