夏が旬のつるむらさき。
あまりメジャーな野菜ではなかったつるむらさきですが、栄養価の高さや、その美味しさから人気が出てきて、最近は店頭でもよく目にするようになりました。
そこで、今回はつるむらさきの栄養や効能、おいしい食べ方などをご紹介していきたいと思います。
つるむらさきの栄養や効能は?
夏野菜といえばキュウリやナス、トマトなどが主流で葉物野菜って少ないんですよね。
つるむらさきは、そんの葉物野菜不足を補ってくれる主婦の強い味方でもあります。
そして注目すべきは高い栄養価。
ビタミンCや鉄分にカルシウム、βカロテンなどを豊富かつバランスよく含んでいる非常に栄養価の高い緑黄色野菜なんです。
つるむらさきに含まれる栄養素とその効能
βカロテン/100gあたり3000㎍
緑黄色野菜に多く含まれていて、強力な抗酸化力を持つ栄養素。
免疫力UPやがん予防などの効能があります。
必要に応じてビタミンAに変換されて、粘膜や皮膚、免疫機能を正常に保ったり、視力維持、肺や喉などの呼吸器系統を守ってくれる働きがあります。
カルシウム/100gあたり150mg
マグネシウム/100gあたり67mg
ほうれんそうよりも多く含まれているカルシウムとマグネシウムは、骨や歯を丈夫にしくれます。
骨粗しょう症予防にも欠かせない栄養素です。
ビタミンC/100gあたり41g
ビタミンCはメラニンの生成を抑制したり、美肌を保つためには欠かせない栄養素。
その他にも、免疫力UPやがん予防、アンチエイジングなどの効能があります。
鉄分の吸収を助ける働きもあります。
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つるむらさきとモロヘイヤの比較と違い
味はほうれんそう、食感はモロヘイヤに似ているつるむらさき。
つるむらさきは、ツルが紫のものと、ツルも葉も全部緑のものがあるですが、日本で一般的に食されてるのはつるが緑の方ですね。
ツルムラサキもモロヘイヤも、栄養価が高い夏の葉物野菜です。
そして、つるむらさきは別名「インドのほうれんそう」とも呼ばれ、見た目も味も栄養もほうれんそうに似ているんです。
冬が旬のほうれんそうの代わりになりますね。
つるむらさきとモロヘイヤは、夏になると美味しくなる野菜です。
どちらもネバネバしていて夏の健康をサポートしてくれます。
モロヘイヤは、野菜の中でもトップクラスのカロテンの含有量で、その他にもビタミン、カルシウム、鉄などを豊富に含んでいます。
カルシウムは、ほうれんそうの9倍。
そしてカロテンはほうれんそうの4.6倍だそう。
驚きの栄養価です。
つるむらさきに含まれるカルシウムは ほうれんそうの3倍。
カロテンはほうれんそうが5400㎍、つるむらさきが3000㎍なのでちょと少な目です。
ツルムラサキの食べ方これで栄養たっぷり!
つるむらさきは、ほうれんそうと同じで蓚酸(シュウ酸)が多く含まれています。
蓚酸は、えぐ味の原因になり、摂りすぎると体内のカルシウムと結合して結石や骨粗しょう症なんかの原因になってしまうんですね。
ただ、この蓚酸は水に溶けやすいんです。
そんなことから、つるむらさき=おひたしというイメージが強いのですが、おひたし以外でも美味しく食べることができます。
つるむらさきに豊富にふくまれるカルシウムはビタミンDと一緒に食べると効率良く摂ることができるんです。
おすすめは、きのことつるむらさきの組み合わせ。
油揚げをプラスして、めんつゆで炒め煮にするととっても美味しいんです。
つるむらさき独特の風味が苦手という場合には、溶き卵でとじると食べやすくなります。
子どもウケも良いので、野菜が苦手な子でも食べられると思います。
そして、夏バテ予防に欠かせない成分を余すところなく摂るなら、スープがオススメです。
つるむらさきを使ったおすすめレシピ
オススメの一品は、なめことつるむらさきのお味噌汁。
トロトロした食感で、食欲のないときにでも食べやすいんです。
汗と一緒に失われてしまう塩分の補給もできますし、疲れた胃も守ってくれます。
我が家では、刻んで納豆に混ぜて食べたりしています。
野菜嫌いの我が子は、つるむらさきが入っているとは気づかずに「美味しい!」といってモリモリ食べていますよ。
つるむらさきの栄養や効能 まとめ
栄養豊富で、美容にも健康にも良い優秀野菜のつるむらさき。
新鮮なつるむらさきを選ぶコツは、つやがあっては先までピンと張りがあるものを選ぶこと。
夏にはつるむらさきをたくさん食べて、元気に夏を乗り切りましょう!