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シュトーレンが日持ちする理由は?正しい保存期間と食べ頃は?

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すっかりクリスマスの定番となったシュトーレン。
パン屋さん、ケーキ屋さん、スーパーやコストコなどでも販売されるようになりました。

常温で長期間保存できるというシュトーレン。
日持ちする理由と、正しい保存期間、賞味期限と食べ頃についてご紹介します!

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シュトーレンが日持ちする理由は?

シュトーレンとはドイツ発祥のStollen、日本ではシュトーレンと発音されることが多いですが、シュトレンの方が近いですね。
パンと同じように酵母で発酵させて作るので、ケーキというよりパンです。

本場ドイツでは、クリスマスの4週間前から少しずつ切って食べるので、4週間は日持ちするということになります。
が、伝統的な製法で作ったシュトーレンなら4週間どころか数か月は持つとも言われています。

そんなに長持ちするの?と疑問に感じるでしょうが、日持ちするにはそれだけの理由があるんです。

シュトーレンの秘密1、酵母

インスタントドライイーストや生イーストでもシュトレンは作れますが、本来は天然酵母で作られていました。
サワードウ(サワー種)と呼ばれ、小麦粉またはライ麦粉と水を合わせて発酵させた天然の酵母。
この中種を生地に混ぜ込んで発酵させて作ります。

天然酵母で作られたパンはその他のイーストで作られたパンより長持ちします。
また、焼いた後も酵母が生きているので、日に日にパンの味に変化が出てその過程も楽しめます。

シュトーレンの秘密2 アルコール

ラムレーズンを始めラム酒やブランデーに浸けたドライフルーツやナッツを使用します。
アルコールは殺菌作用があるのはご存知ですよね。
ナッツやフルーツに使用するアルコール分が生地の腐敗を防いでくれます。

ナッツやドライフルーツは、小麦粉100に対して60%~70%が目安です。

シュトーレンの秘密3 水分量

シュトレンに使用する水分量は、小麦粉100に対して25パーセント以下。
これは通常のケーキなどと比べるとかなり少ないです。
水分が多いと雑菌が繁殖しやすい環境ができてしまいますが、水分量を減らすことで雑菌の繁殖を防いで日持ちさせるんですね。

シュトーレンの秘密4 バター

シュトレンは生地の中にもたっぷりバターが入っていますが、焼きあがったら表面に隙間なくバターをたっぷり塗ります。
バターの量は小麦粉100に対して30%~50%以上!
これで、シュトーレンの表面を保護するわけです。

※シュトレンの定義は、シュトーレンの種類によって定義が多少違います。

シュトーレンの秘密5 砂糖

バターを塗った表面が空気に触れて酸化しては意味がありません。
そこで、バターを塗った表面に粉砂糖をしっかりまぶしてコーティングします。

それはそれは真っ白な雪化粧のようになるまでしっかり付けるので、製造過程を見てしまうと食べるの躊躇しちゃいますね。

さらに、シナモン、カルダモン、クローブやナツメグなどのスパイスを入れることもあるので、スパイスもまた殺菌作用がありますね。

スパイス入りケーキと言えばフランスのパンデピス。ここにも日持ちする理由があります。
>>パンデピスのおいしい食べ方とアレンジ、賞味期限や保存方法もご紹介!

シュトーレンの保存期間はどれくらい?

では、シュトーレンの保存期間、賞味期限は一体どれくらいなんでしょう。

まず、賞味期限という意味では、4週間が目安かな、と思います。
これは製造方法や保存状態にも寄りますが、本来は寒いドイツの冬での常温保存を前提にしています。

日本の冬の場合は、暖房の効いていないところ、廊下や玄関などのひんやりした室外が良いでしょう。
冷蔵庫でもいいんですが、表面をコーティングしている粉糖が冷蔵庫内の湿気を吸ってしまうとベチャッと溶けてしまいます。
生地も少し固くなりますしね。(この辺は好みですが。)

>>シュトーレンの美味しい食べ方と合う飲み物。保存は冷凍か冷蔵?

また、最近のレシピは健康志向や日本人の好みもあって、バターの量や粉糖の量をかなり少なくしていることもあります。
市販のシュトーレンの場合は、記載されている賞味期限/消費期限を目安にされて下さい。

手作りの場合は、よほどこだわって本場のレシピに忠実に作っている場合は別ですが、表面のバターや粉糖を減らす人は多いですよね。
その辺りも考慮して、早めに食べきる方が良いでしょう。

そもそも、いくら数か月持つと言っても、そんなに長く置いておかないですよね(笑)
1週間もあれば食べ切ってしまうんじゃないでしょうか。

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シュトーレンの食べ頃はいつ?

元々は、クリスマスの4週間前に食べ始めて、クリスマスまでの4週間を待つ楽しみという趣旨だったと言われるくらいですから、
4週間目には食べ頃のピークを迎えるように考えられているんじゃないでしょうか。

この辺は好みもありますが、日が経つにつれ、フルーツやスパイスの香りが生地全体に行き渡り、生地も甘味も馴染んできます。
出来たてより、1週間以上寝かせてから食べ始めることをおすすめします。

コーティングである粉砂糖が溶けてきたら、そろそろ食べ切るサインです。

>>シュトーレンの美味しい食べ方と合う飲み物。保存は冷凍か冷蔵?

シュトーレンが日持ちする理由は?正しい保存期間と食べ頃は?まとめ

クリスマスに限らず、寒い冬のお楽しみ。
美味しい紅茶やコーヒーと、またはクリームチーズを乗せてワインと、色んな楽しみ方をしてみて下さいね。

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